小規模多機能型居宅介護の3つの違い

通い・宿泊・訪問の3つの違い

通い・宿泊・訪問の3つの違い

「通い」とは

小規模多機能型居宅介護の中でも中心となる「通い」は利用者の生活スタイルや意思に合わせて、「どのように」「どれくらい」過ごすのかを利用者や家族と話し合って内容を決めていきます。どのように一日を過ごすのか自分で決めることができるため、一人一人過ごし方は異なります。身体が不自由な人など支援が必要な人は自分の思い通りに過ごすのが難しい場合もあるため、朝起きてから夜眠るまでどんな一日を過ごすのかを思い描きながら、できない部分や足りない部分を「通い」という形で支援していきます。
小規模多機能型居宅介護の「通い」はデイサービスと混同されることがありますが、デイサービスは施設が決めた時間やプログラムに合わせて過ごすのに対し、「通い」は一人一人の生活スタイルに合わせて必要なことだけを支援していきます。

「宿泊」とは

高齢者や認知症の方にとって環境の変化は大きなストレスとなります。そのため、環境をなるべく変えずに自宅で過ごしているように安心して眠りにつけるよう、自宅での生活スタイルをよく理解しておくことが大切です。
小規模多機能型居宅介護では日中通っている事業所にそのまま宿泊することができるため、他の利用者や職員など顔馴染みの人も多く、「家族が不在で介護サービスができないから帰宅するまで見てほしい」「おじいちゃんに病気を映したくないから一日だけ見てほしい」など不測の事態で急に環境が変化しても慣れ親しんだ場所なのでそれほど不安を感じることはありません。また、施設側も利用者の状態をよく把握しているため、急に体調が変化しても臨機応変に対応することができ、家族も安心して任せることができます。
宿泊は施設入所型とは違い、必要なときに宿泊して介護サービスを受けられるサービスですが、同じようなサービスに短期入所型のショートステイがあります。ですが、ショートステイはあらかじめ利用したい日を決めて予約を入れなければ利用することができません。そのため、急に宿泊利用が必要になっても空いていなければ利用することができず、違う施設を利用することになる可能性があります。ですが、小規模多機能型居宅介護の「宿泊」は必要なときに必ず利用できるため、余計な不安を与えることはありません。

「訪問」とは

介護サービスを必要とする高齢者が自宅で自分らしく暮らしていくために「通い」で支援をしていきますが、すべて「通い」でカバーできるわけではありません。カバーできない時間帯や内容を「訪問」で支援していきますが、時間単位で決められた枠の中で行う「訪問介護サービス」とは違い、必要なときに必要な分を支援します。たとえば、病院や散歩に付き添ったり、一人暮らしの高齢者を家族の代わりに見守ったりなど、回数や時間に関係なくその人に必要な支援を行います。

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機能も役割も異なる3つの介護サービスを包括的に行っている小規模多機能型居宅介護では、その運営方法から介護職員と利用者の双方へさまざまなメリットを生み出しています。介護に携わる者として何かと得られるものが多く、さらに今よりも上のポジションを目指すにも最適な場所です。では、そのような魅力が詰まった小規模多機能居宅介護で実際に勤務するには、どのような条件や資質が求められるのでしょうか?働くメリットと共に紹介します。

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小規模多機能型居宅介護は「通い」「宿泊」「訪問」と異なる3つの介護サービスを一体的に提供できるため、従来の介護サービスに比べて手厚く柔軟に対応できるのが特徴です。それぞれの仕事内容を詳しく見ていきましょう。