デイサービスと通いを比較
デイサービスはこんなところ
通所介護のデイサービスは要介護認定を受けた高齢者に食事や入浴、レクリエーションなどの介護サービスを日帰りで提供します。他の介護施設に比べて、要介護1、2の比較的介護度の低い人が多いため、体力を必要とする身体介護が少なく体への負担も軽めです。また、ほとんどの介護サービスを日帰りで提供するため、入所介護のように夜勤はなく日勤のみで、施設によっては日曜がお休みになるところもあります。
利用者が通ってくるデイサービスではまずは利用者の送迎から仕事がスタートします。施設の送迎車に同乗して利用者の自宅から施設までの送り迎えをしますが、車への誘導や移乗解除だけでなく、送迎ルートや時間を決めたりドライバーがいない場合は代わりに運転したりもします。
施設に到着した後は、時間やプログラムに沿って入浴介助や食事介助、排せつ介助やレクリエーションなどを行います。入浴介助専門のスタッフがいる場合は、洗身や洗髪の介助は行いません。浴室の誘導のみを行います。レクリエーションは利用者を飽きさせないために内容を変えて行いますが、工作やクイズなど脳を活性化させて認知症予防になる頭を使ったレクリエーションと、体操やダンスなど適度な運動で身体機能を活性化させる身体を使ったレクリエーションを主に行います。レクリエーションは心身機能の向上だけでなく、他人との交流や心のうるおい、生きがい作りなどにも大きな影響を与えるため、なるべく多くの人に参加してもらえるようにプログラムを工夫し、和気あいあいとした雰囲気を作ることがポイントです。
デイサービスのやりがいと大変さ
要介護度の低い利用者が多く会話や交流を楽しんだり、レクリエーションを通じて喜んでいる姿を見たりすることができるデイサービスは利用者の自立した生活を支援できるというやりがいを大きく感じられる仕事です。しかし、利用する時間は限られているため効率的に仕事をこなさなければならず、利用者が楽しめるレクリエーションを行うために日々の情報収集も欠かすことができません。また、効率的に仕事をこなしながらも利用者の些細な変化に気づけるように一人一人の状態をしっかりと観察し気を配る必要もあり、予想以上に大変な仕事です。
「通い」との違い
デイサービスは時間ごとにプログラムが決められています。そのため、交流を目的に1時間だけお茶を飲みにきたりする人、入浴のためだけに来る人、自宅のリビングのようにテレビの前で一日過ごす人など「通い」のように自由に過ごすことはできません。デイサービスも「通い」同様、他人との交流や生きがい作りを目的としていますが、枠が決められている分、「自分らしく過ごす」のは難しいでしょう。
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